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カナダ BWRX-300初号機の運転認可を申請
書誌情報
要旨
オンタリオ・パワー・ジェネレーション(OPG)社は2026年3月25日、カナダ原子力安全委員会(CNSC)に対し、ダーリントン新原子力プロジェクト(DNNP)で建設中のBWRX-300初号機の運転認可を申請した。出力30万kWeのBWRX-300はG7諸国初の商用SMRとなる見込みで、2030年末の送電開始を目指す。同日、CNSCは規制ホールドポイント1号(RHP-1)の解除を承認し、原子炉建屋の基礎工事が開始可能になった。
背景
BWRX-300とは
- GE日立ニュークリアエナジー(GEH)が設計するBWR派生の小型モジュール炉(SMR)
- 出力:30万kWe(既存BWRの簡略化・小型化設計)
- 自然循環冷却や受動的安全系など、先進的安全設計を採用
- GEHの既存ESBWR設計を基盤に大幅な部品点数削減を実現
ダーリントン新原子力プロジェクト(DNNP)
- 立地:オンタリオ州ダーリントン既設サイト内
- 計画:4基のBWRX-300を順次建設(G7初の商用SMR群)
- 建設許可:2025年4月にCNSCから発給済み
規制プロセスの仕組み
- CNSCは安全確認のため「規制ホールドポイント(RHP)」を段階的に設定
- 各RHPの解除が確認されると次の建設フェーズに進むことができる
主な内容
運転認可申請の概要
- 申請日:2026年3月25日
- 申請者:OPG社
- 申請先:カナダ原子力安全委員会(CNSC)
- 対象:ダーリントンBWRX-300初号機
工程の最新状況
- RHP-1解除承認(CNSCによる、2026年3月30日):原子炉建屋の基礎工事が開始可能に
- 基礎工事完了目標:2029年末
- 送電開始予定:2030年末
- 後続機完成予定:2030年代半ば
プロジェクトの位置づけ
- G7諸国初となる商用SMRの運転認可申請という歴史的な節目
- 英国・米国・ポーランドなど他国のSMR導入検討に先行する世界的なモデルケース
- カナダ国内での電力需要増(AI・データセンター・EVなど)への対応策として期待
今後の展開
- CNSCによるBWRX-300初号機の運転認可審査が本格化する
- RHP-2以降の解除に向けた安全確認プロセスが継続される
- 2029年末の基礎工事完了、2030年末の送電開始を目標に建設工程が進む
- 後続3基の建設計画も並行して進められ、2030年代半ばまでに4基体制が完成する見通し
- GEHはカナダの実績を活かして米国・英国・ポーランドなど各国での受注拡大を狙う
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