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スウェーデン 新法に基づく初のSMR建設を申請
書誌情報
要旨
スウェーデンのSMR開発企業KNXT社は2026年3月23日、新法「原子力施設の政府承認に関する法律」に基づく同国初のSMR建設申請を提出した。建設地はマルメ近郊のバルデマーシュビーク南部で、出力30万kWe級のSMR×4〜6基を計画する。スウェーデン政府は2035年までに250万kWe、2045年までに1,000万kWeの新規原子力設備容量を目標としており、本申請はその第一歩となる。
背景
スウェーデンの原子力政策転換
- スウェーデンは1980年代から脱原子力方針を堅持してきたが、エネルギー安全保障と脱炭素の両立を目的に2020年代以降方針転換
- 2023年に政府が原子力拡大方針を明確化、新規建設を支持する政策パッケージを発表
- 新法(原子力施設の政府承認に関する法律)の3法案が提案され、2026年6月17日に発効予定
新法の主な変更点
- 建設候補地の制限撤廃(従来は既設サイト周辺に限定)
- 許認可審査の簡素化・迅速化
- SMRを念頭に置いた新たな承認フレームワークの導入
KNXT社の概要
- スウェーデンのSMR開発スタートアップ
- 2026年3月初旬、原子力技術サービス企業スタズビック社を買収しプロジェクト体制を強化
- マルメSMRパーク構想のもとで国内電力会社や自治体との協力を推進
主な内容
申請の概要
- 申請日:2026年3月23日
- 申請者:KNXT社
- 根拠法:原子力施設の政府承認に関する法律(新法)
- スウェーデン国内初のSMR建設申請
プロジェクト詳細
- 建設地:バルデマーシュビーク南部(マルメSMRパーク)
- 炉型・規模:出力30万kWe級のSMR×4〜6基
- 着工予定:2029〜2030年
政府目標との対応
- 2035年までに少なくとも250万kWe(2.5GWe)の新規原子力容量を目標
- 2045年までに1,000万kWe(10GWe)に拡大する長期目標
- KNXT社の計画はこれらの目標達成に向けた先行事例として位置づけられる
今後の展開
- 新法が2026年6月17日に発効後、正式な審査プロセスが開始される見通し
- 政府・規制当局による建設地の安全性・環境影響評価が本格化する
- 2029〜2030年の着工に向けて設計詳細化・資金調達が課題
- スウェーデン国内で他の電力会社や投資家がSMR導入に追随する可能性
- 北欧全体のエネルギー転換モデルとして、フィンランド・デンマーク・ノルウェーへの波及も注目される
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