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ロシアとベトナム ニントゥアン第一原子力発電所建設の政府間協定を締結
書誌情報
要旨
2026年3月23日、ベトナム首相のモスクワ訪問に際し、ロスアトムとベトナム政府官房長官の署名により、ニントゥアン第一原子力発電所(VVER-1200×2基、計240万kWe)の建設協力に関する政府間協定が締結された。2016年に一度白紙となった同プロジェクトが、約10年越しに正式な法的枠組みを得て再始動した。
背景
- ニントゥアン原子力発電プロジェクトは、ロシア(第一発電所)と日本(第二発電所)がそれぞれ各200万kWを建設する計画として進められていた
- 2016年11月、ベトナム国会が経済状況を理由に全計画を白紙化
- 2024年11月、ベトナム国会が国内電力需要の拡大を受けてプロジェクト再開を承認。原子力発電開発を含む改正電力法も可決
- 参照モデルはレニングラード第Ⅱ原発1・2号機(VVER-1200、各2018年・2021年運転開始)
- ロシアとベトナムは長年の協力関係を持ち、ロシア製燃料を使用するダラット研究炉も順調に稼働中
主な内容
政府間協定の内容
- VVER-1200×2基、総発電設備容量240万kWeの発電所建設を想定
- プロジェクト実施の条件および主要な協力分野を規定
- 今後数十年にわたるロシア・ベトナム原子力協力の法的枠組みを整備
ロシア・ベトナムの既存協力
- 原子力科学技術センター(CNST):ロシア設計の研究炉建設計画。2026年4月に実現可能性調査完了・建設契約協議開始予定
- ダラット研究炉:ロシア製燃料で稼働中。医療用同位体を供給
- MBIR国際コンソーシアム:ベトナムが参加に関心(多目的ナトリウム冷却高速中性子研究炉、15万kWth、2027年稼働予定)
新分野での協力
- 北極海航路を活用した物流
- FESCO輸送グループによるコンテナ輸送
- 積層造形技術(3Dプリンティング)
- エネルギー貯蔵システム
今後の展開
- 2026年4月:CNSTの実現可能性調査完了、建設契約協議開始
- ニントゥアン第一発電所の設計・許認可・建設に向けた具体的協議が本格化
- ニントゥアン第二発電所(日本担当分)の動向も今後の注目点
- MBIRコンソーシアムへのベトナム参加の正式決定
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