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ポーランド初の原子力発電所 規制当局に建設許可を申請

1. 書誌情報

媒体原子力産業新聞(JAIF)
掲載日2026年4月2日
著者桜井久子
URLhttps://www.jaif.or.jp/journal/oversea/33066.html
分野 ポーランド AP1000 PWR 新規建設 ウェスチングハウス 許認可

2. 要旨

ポーランド国営原子力事業者 PEJ が2026年3月31日、国家原子力機関(PAA)に対してポーランド初の原子力発電所(AP1000×3基、合計約375万kWe)の建設許可を申請。1989年以降初の申請であり、着工2028年・初号基運開2036年を目標とする国家計画の重要マイルストーンとなった。

3. 背景

4. 主な内容

5. 今後の展開

6. コメント

AP1000 は加圧水型(PWR)の第三世代+炉で、受動安全系(重力・自然循環・蓄圧による冷却)を特徴とする。 BWR と比較すると一次系が加圧状態で圧力容器内に蒸気発生器を持つ点が大きく異なるが、 受動安全思想(能動系への依存低減)は ESBWR・SMR。受動的安全設計を特徴とし、カナダ・英国・スウェーデン等で許認可手続き中">BWRX-300 と共通する設計トレンドである。

ポーランドの申請書が4万ページ・200名超の体制で作成された事実は、 新規原子力国が許認可プロセスを立ち上げることの人的・制度的コストの大きさを示している。 フィリピンやその他の新規導入国がこれからフィージビリティスタディや規制整備を進める際の現実的な参考例になる。

同日(4月2日)に記事化されたフィリピン SMR(USTDA 資金支援)と合わせて読むと、 大型炉(AP1000)を選ぶ欧州と SMR を志向する東南アジアという対比が浮かぶ。 電力需要規模・送電網の成熟度・資金調達力の差が炉型選択に直結している。

7. 関連キーワード

ポーランド PEJ PAA AP1000 PWR ウェスチングハウス ベクテル ルビアトボ–コパリノ PSAR 新規建設 受動安全系 エネルギー安全保障 脱炭素
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