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柏崎刈羽6号機が営業運転開始 14年ぶり
書誌情報
要旨
東京電力は2026年4月16日、柏崎刈羽原子力発電所6号機(ABWR、135.6万kWe)の営業運転を14年ぶりに再開した。同日午前7時から総合負荷性能検査を実施し、午後4時過ぎに原子力規制委員会から使用前確認証が交付された。赤沢経済産業大臣は東日本の電力供給安定と脱炭素化への貢献を強調し、LNG消費年間約3割削減の見通しを示した。
背景
柏崎刈羽発電所の概要
- 立地:新潟県柏崎市・刈羽村
- 運営:東京電力ホールディングス(TEPCO)
- 機器構成:1〜5号機(BWR)+6・7号機(ABWR)の計7基(総出力約821万kWe)
- 6号機:出力135.6万kWe、1996年11月営業運転開始
再稼働までの経緯
- 2011年東日本大震災後、全基停止
- 新規制基準(2013年施行)への対応で審査申請・安全工事を実施
- 核物質防護上の問題(2021年)により核防護規制上の措置が発令、再稼働が長期停滞
- 2024年に核防護措置が解除、2025年末に7号機が先行して営業運転再開
- 2026年4月16日:6号機の営業運転再開(14年ぶり)
東日本の電力需給の文脈
- 東日本エリアは原子力停止後、火力発電(特にLNG)への依存度が高止まり
- AI・データセンター普及やEV普及に伴う電力需要増が見込まれる中、ベースロード電源の確保が急務
主な内容
営業運転再開の詳細
- 検査日:2026年4月16日 午前7時〜
- 内容:総合負荷性能検査(定格熱出力到達・圧力・蒸気流量・熱出力データ確認)
- 使用前確認証交付:同日午後4時過ぎ(原子力規制委員会)
- 営業運転開始:確認証交付をもって正式に開始
政府の評価
- 赤沢亮正経済産業大臣が4月14日会見で再稼働の意義に言及
- 「東日本における電力供給の脆弱性解消」と「脱炭素電源確保」の観点から重要と評価
- 中東情勢への対応として、LNG年間消費約3割の節約効果を強調
- 原子力と再生可能エネルギーの両輪活用の継続を方針として示した
今後の展開
- 柏崎刈羽7号機(ABWR、135.6万kWe)は2025年末より先行して営業運転中。6号機との2基体制で東京電力の発電コスト低減が加速する見通し
- 残る1〜5号機(BWR)については、新規制基準への対応・廃炉・継続運転の判断が今後の焦点
- 東京電力の財務回復(福島廃炉費用捻出)に向けたキャッシュフロー改善への貢献が期待される
- 新潟県・立地自治体との協力関係の維持・強化が引き続き重要な課題
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東日本
▶ BWRエンジニアとしての直接的関心
▶ エネルギー安全保障への影響
▶ 日本の原子力再稼働の文脈