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台湾電力 馬鞍山発電所の運転再開に向けて審査を申請
書誌情報
要旨
台湾電力は2026年3月27日、核能安全委員会(原子力安全委員会)に対し、既閉鎖の馬鞍山原子力発電所1・2号機(PWR、約90万kWe)の運転認可更新申請と運転再開計画を提出した。2025年の法改正・国民投票・大統領談話を経て、正式な審査プロセスが開始された。
背景
- 馬鞍山1号機は2024年7月、2号機は2025年5月に運転を終了(閉鎖)
- AI産業・半導体産業の急成長により台湾の電力需要が急増し、産業界が安定電力を政府に強く要請
- 2025年5月、立法院が原子炉等規制法を改正し、運転期間を最長20年延長できる法的根拠を整備
- 2025年8月、馬鞍山発電所の運転再開の是非を問う国民投票を実施 → 賛成多数だが成立要件未達で不成立
- 頼清徳総統は「①原子力安全、②放射性廃棄物問題の解決、③社会的コンセンサス」の三原則を運転再開の前提として提示
- 台湾電力は2025年11月、馬鞍山・國聖の初期評価で「運転再開に向けた条件を備えている」とする報告書を経済部に提出・承認
主な内容
今回の申請(5項目の計画)
- 設備の現状と計画スケジュール
- 人員配置および訓練
- 運転再開に向けた工事作業および定期保守
- 運転期間中の規範の策定
- 品質保証および監査計画
審査プロセスの特徴
- 外部専門家を含むチームによる厳格な評価・現地検査を実施
- 審査の透明性確保のため進捗状況を公開
- 地方自治体・住民の意見も審査に反映
- 経年化対策・放射線関連評価・耐震安全評価などの追加資料も段階的に提出が必要
國聖発電所(BWR)の状況
- 國聖1号機は2021年12月、2号機は2023年3月に閉鎖済み(BWR、約100万kWe)
- 炉メーカー:米GE社が支援
- 使用済み燃料の乾式貯蔵施設の完成・炉心燃料撤去後に安全検査を実施する方針(馬鞍山より手続きが遅れる見込み)
今後の展開
- ウェスチングハウス社との契約のもと、自主的安全検査(約18〜24か月)を実施
- 検査完了後、報告書を核能安全委員会に提出
- 核能安全委員会による審査(期間は委員会が決定)
- 審査通過 → 運転認可の再発給 → 運転再開
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