| 著者 | 師岡 慎一,工藤 義朗,堀田 亮年 |
|---|---|
| 所属 | 東芝(株),グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン,テプコシステムズ(株) |
| 掲載誌 | 日本機械学会論文集(B編) |
| 巻号 | 75巻 758号(2009-10) |
| 掲載ページ | pp. 1890–1895 |
| 種別 | 研究展望(レビュー) |
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(1)除熱限界の予測手法(相関式・サブチャンネルコード)、(2)除熱限界の増大技術(スペーサ設計)、(3)Post-BT基準の現状と展望について体系的に解説する。
| 炉型 | メカニズム | 設計相関式 |
|---|---|---|
| BWR | 高クォリティ条件での環状液膜消失(ドライアウト) | GEXL |
| PWR | 低クォリティ条件での核沸騰→膜沸騰遷移(DNB) | W-3, MIRC-1, NFI-1 |
ドライアウトは液膜流量の時間変化で直接扱う。コントロールボリューム i における液膜流量の支配方程式:
実用レベルの精度でドライアウトを予測するには三流体モデル(液相・蒸気相・液滴の保存式を独立に扱う)が望ましい。
特に重要な5つの物理プロセス:流動様式遷移、環状流開始点での液滴濃度、液膜への液滴再付着、液滴発生、スペーサ–液滴間相互作用。
BWR過渡事象でBTが一時的に発生しても燃料健全性を評価する基準:
| 評価項目 | 推奨手法 |
|---|---|
| BT開始時刻の予測 | 炉心熱水力設計で用いられる沸騰遷移相関式 |
| BT後の燃料被覆管−冷却材間熱伝達 | 修正Dougall-Rohsenow式、Groeneveld 5.9式 |
| リウェット時刻の予測 | 相関式1(経験的)、相関式2(液膜挙動モデル) |
Post-BT基準の活用により:①安全制限値の余裕増大→出力制限の緩和、②BT発生防止のための機器(MGセット等)の合理化が可能。