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X-エナジー社(X-energy)

米国メリーランド州に本拠を置く次世代原子炉開発企業(ニュークリアスタートアップ)。 高温ガス炉(HTGR)型SMRの Xe-100 と、その燃料である TRISO燃料 の商業製造を両輪とする。

企業概要

項目内容
設立2009年
本社メリーランド州ロックビル(米国)
創業者Kam Ghaffarian(カム・ガファリアン)
主力製品Xe-100(ペブルベッド型高温ガス炉 SMR)
燃料事業TRISO-X(商業規模TRISO燃料製造施設、テネシー州)

技術的特徴

Xe-100(主力炉)

ペブルベッド型高温ガス炉(HTGR)。出力は電気80 MW(e)/熱200 MW(th)。 ヘリウムガス冷却・黒鉛減速・TRISO燃料を採用し、固有安全性(受動的安全冷却)を実現。 4基モジュール構成で約320 MW(e)まで拡張可能。詳細はXe-100ページ参照。

TRISO-X燃料製造施設

テネシー州オークリッジに建設中の商業規模TRISO燃料製造工場。 NRC(核規制委員会)へ特殊核物質ライセンスを申請済みで、許認可取得後の製造開始を目指す。 DOE(米エネルギー省)の支援を受け、Xe-100向けだけでなく他の高温ガス炉にも供給を目指す。 燃料の内製化により炉と燃料を一体的に開発できる点が強み。詳細はTRISO燃料ページ参照。

主要な連携・支援

相手内容
米DOE(先進炉実証プログラム ARDP) Xe-100をデモ炉として選定。多額の連邦補助金を受領し実証炉建設を推進
Amazon(アマゾン) 2023年に戦略的投資(約5億ドル)と電力購入契約を締結。急拡大するデータセンターへの無炭素電力供給を目的とし、同社最大規模の原子力投資の一つ
Dow Chemical(ダウ・ケミカル) 産業サイトへの熱・電力供給を計画。高温熱(約750 ℃)を化学プロセスに活用
カナダ規制当局(CNSC) 2022年よりベンダー設計審査を進行中。カナダでの建設を視野に入れた許認可対応

事業上の位置づけ

BWRとの関係

X-energyのXe-100はBWRとは設計思想が大きく異なる(ガス冷却・二相流なし)が、 原子力の社会実装・安全文化・規制対応という観点では共通課題が多い。 また、高温熱(750 ℃)の産業利用という点では、BWRが苦手とする高温プロセス熱供給を補完する位置づけにある。

関連キーワード

SMR(小型モジュール炉) 高温ガス炉(HTGR) TRISO燃料 Xe-100 ARDP 固有安全性 産業熱利用 第四世代炉