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BWR主要冷却系統をSVG図(系統概念図・圧力域マップ)付きで整理。各系統の目的・駆動方式・注水位置・水源を一覧化した。
| 系統 | 目的 | 圧力域 | 駆動 |
|---|---|---|---|
| 給水系 (FWS) | 通常運転給水 | 全圧(通常) | 電動/TD-FWP |
| RCIC | 隔離時水位維持 | 高〜中圧 | 蒸気タービン(電源不要) |
| HPCF | 高圧時炉心冷却 | 高圧域 | 電動ポンプ |
| RHR (LPFL) | 低圧時炉心冷却 | 低圧域 | 電動ポンプ |
| RHR (SPC/CS/SDC) | 格納容器冷却・崩壊熱除去 | 低圧域 | 電動ポンプ |
ECCS(非常用炉心冷却系)← 総称 ├── HPCF(高圧炉心注水系) ├── RHR の LPFL モード(低圧炉心注水) └── ※ RCIC は厳密にはECCS外・別系統扱いが多いRHRはECCSの一員でありながら、ECCS以外の機能(SPC・CS・SDC等)も持つ多機能系統。
RHR(系統名) └── LPFL モード ← これが LPCF に相当(RHRの一機能) └── SPC モード └── CS モード └── SDC モードLPCF(Low Pressure Core Flooder)はRHRのLPFLモードを指す別称・俗称。RHR全体ではない。
水位 通常水位 ─── 給水トリップ → 水位低下 Level 4 ─── RCIC 自動起動(ここで安定するのが設計想定) Level 3 ─── HPCF 自動起動 / ADS タイマー起動 Level 2 ─── ADS 作動 → RHR (LPFL) 起動
| モード | 目的 | 起動 | 流れ |
|---|---|---|---|
| LPFL | 低圧炉心注水(ECCS主力) | 自動 | S/P → ポンプ → 熱交換器 → RPV下部 |
| SPC | サプレッションプール冷却 | 自動/手動 | S/P → ポンプ → 熱交換器 → S/Pへ循環 |
| CS | 格納容器スプレイ(減圧) | 手動 | S/P → ポンプ → D/Wスプレイノズル |
| SDC | 停止後崩壊熱除去 | 手動 | RPV炉水 → ポンプ → 熱交換器 → RPVへ循環 |
| FPC連携 | 燃料プール冷却補助 | 手動 | SFP冷却系へ接続して代替冷却 |
| 系統 | 一次水源 | 切替後 |
|---|---|---|
| RCIC | CST(復水貯蔵タンク) | S/P |
| HPCF | CST | S/P |
| RHR(全モード) | S/P(最初から) | ― |
理由:ポンプの物理特性 × 事故シナリオの違い
| 事故の種類 | 炉圧 | 必要能力 | 対応系統 |
|---|---|---|---|
| 小破断LOCA・給水喪失 | 高圧維持 | 高圧に打ち勝つ注水 | HPCF・RCIC |
| 大破断LOCA | 急速低下 | 大流量で冷却材補充 | RHR (LPFL) |
ADSは「高圧事故を低圧系が使える状態に橋渡しする」役割として設計に組み込まれている。